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トップページ > 建物の歴史

糸を紡ぐ工場から、創作の夢を紡ぐ空間へ

歴史について

 金沢市民芸術村の歴史は、1919年に金沢紡績(後に錦華紡績に改称)が開業したことに遡ります。
 1923年から1927年にかけて、現在の各工房の元になった倉庫群が建設されました。
 その後、1941年に大和紡績株式会社金沢工場となり、最盛期には約2千人の工員を有した工場も、産業構造の変化と共に規模縮小を余儀なくされ、1993年に操業停止となりました。
 そこで1993年12月に金沢市がこの敷地を買い取り、公園として整備を進めていましたが、取り壊し工事の視察に訪れた当時の山出保市長が、赤レンガ造りの建物の魅力をなんとか後世に残したいと考え、その有効活用策を検討することになりました。
 1994年11月に利用検討委員会が発足し、赤レンガの建物を観光施設や商業施設という用途に再生している前例の多い中、最終的には「文化・芸術の町」という金沢の特長に鑑みて、施設コンセプトを演劇・音楽・美術活動等の練習の場とすることが決められました。
 あえて練習の場にこだわった背景には、当時「文化ホールのように成果を発表する場所は多いが、発表までの練習の場がなければ市民の文化芸術活動の底上げにはならないのではないか。つくり手としての市民が多く存在することが地域の文化を振興させることになる」という考えがありました。
 更に、自由な文化・芸術活動のためには、制約となることを可能な限り少なくすべきとの意見が出され、これ応えるべく時間的な制約を取り払うため、公立文化施設としては全国初の「年中無休、24時間運営」に踏み切ることにしました。
 1995年7月に実施設計を完了し、10月に工事に着手、翌1996年10月に竣工となりました。

建築について

 倉庫は大正から昭和の初めに建造された建物であるため、構造は木造で、内部は木架構、外周壁の一部がレンガ積みであったため、全施設に充分な耐震補強が必要でした。また、不特定多数の人が出入りする木造の特殊建築物であるため、建築基準法や消防法のクリアに力点が注がれました。
 内部の木造架構は鉄骨による補強を行いながら部分的には柱を除去するなど、それぞれの建物の用途、構造上の特性に合わせ改修されました。
 建物の中で一番歴史を思わせる天井の梁の部分に人が近づけるように、倉庫群の真ん中を誰もが入れるオープンスペースに当て、そこに階段状の客席を設けました。客席の一番上にいる人には、その真上がすぐに天井となっています。また、トイレや倉庫をその客席の下に組み込んでいます。大面積を有し天井も高い空間は、レンガ壁や木造の小屋組を露出させ、古い建物の持つ力強さ、美しさを生かした元の倉庫のイメージを巧みに利用しています。
 屋外は、バラバラだった各倉庫の建物を雪国に必要なコロネードで繋ぎ、地下水を利用した屋根雪の消雪も担わせる池を設け、全体として芸術村にふさわしい施設に再生されました。
 開村翌年の1997年にグッドデザイン大賞を受賞しています。

  工場時代 現在
1号倉庫 木造軸組2階建 外壁RC造 延312.59平米 レストランれんが亭
2号倉庫 木造軸組平屋建 外壁レンガ造 延173.44平米 マルチ工房
3号倉庫 木造軸組平屋建 外壁レンガ造 延 72.53平米 楽屋
4号倉庫 木造軸組2階建 外壁RC造 延842.27平米 ドラマ工房
5号倉庫 木造軸組平屋建 外壁レンガ造 延497.67平米 オープンスペース
6号倉庫 木造軸組平屋建 外壁レンガ造 延497.67平米 ミュージック工房
7号倉庫 木造軸組平屋建 外壁RC造 延497.95平米 アート工房
事務所棟 木造2階建一部RC造 延578.83平米 事務室、研修室、和室、会議室
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